スペインの小学校はどんな制度?

スペインの小学校はどんな制度

¡Hola! こんにちは。

スペインに長期で親子留学、サッカー留学をする時にとても重要になってくるが学校選びです。

ビザが必要になるサッカー留学となれば、サッカー以外に小学生は学校に通わないといけません。日本の小学校のように週に何回も通うからには小学校といえど慎重に選びたいですよね。

スペインの小学校は、日本の小学校の感覚とは違う部分がたくさんありますので、学校の制度を紹介していきます。

スペインの学校

日本では、どの公立学校に行ったとしても同じ様な事を学び、大体は同じ質の教育を受ける事ができると思いますが、スペインでは、学校1つ1つが全く異なる教育のシステや哲学があります。

スペインの小学校は、日本とはどういった違いがあるのでしょうか。

スペインの学校の種類

バルセロナやマドリードには日本人学校があるので、一時的な留学であっても日本人学校に通うという選択ができます。

けど、せっかくスペインに居るのなら、現地の子供や文化などにも触れられる現地学校に通うのもいいと思います。

スペインの学校では、大きく分けて3種類の学校があります。

コレヒオ・ポブリコ(公立学校)
コレヒオ・コンセルタード(準私立学校)
コレヒオ・プリバード(私立学校)

 

日本にも公立学校と私立学校はありますが、コンセルタード(準私立学校)は聞いた事がないタイプの学校になります。

「コンセルタード=準私立学校、半私立学校、半公立学校」などと日本のサイトなどでは説明されています。

コンセルタード(準私立学校)って?

コンセルタードは州政府から一部補助金を受けて、残りを各家庭が負担する事で運営している学校になります。

私立学校は自由な学校運営ができますが、コンセルタードは州政府から補助金を受け取っている関係で、学校の規定などは州政府のルールに則って運営しています。

州政府のルールといっても年間スケジュールやクラスの人数などが公立学校と同じで、教育に関してはコンセルタードによって教育内容や言語、教育方針に違いがあります。

また、コンセルタードの中には言語を重視していて、スペインの学校なのに一部の教科は英語などで学ぶといった事を取り入れてる学校もあります。

Rose
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さまざまな言語に触れられるのはいいのかも。

コンセルタードの印象としては、公立学校よりも先生が生徒たちをしっかりと気にして見てくれて、私立学校に近いレベルの教育を安く授業料で受けられます。

気になるスペインの学校の授業料や費用は?

学校に通わせるとなると毎月かかってくるのが授業料です。スペインの学校の授業料は通う学校によって様々で、公立学校は無償、私立学校と準私立学校は毎月授業料がかかります。

住む地域や、通う学校によって授業料は変わってきますが、私立学校の月の授業料は大体€600(約76,000円)〜。準私立学校の授業料は大体€75(約9,500円)〜€200(約25,400円)位かかります。

スペイン滞在中は毎月かかる費用なので事前に学校へ確認をし、しっかりと把握しておきましょう。

 

また、授業料とは別に学校への入学時に一度だけ入学金がかかります。入学金も学校によって様々ですが、コンセルタードなどは€1000(約127,000円)前後かかります。

入学金は基本的に一度だけなので、一貫性の学校であれば、小学生から中学生や中学生から高校生に上がる際にまた入学金を支払うといった事はありません。

学校によっては必要であれば制服代や教材費、財団費の支払いがあり、各学校によってかなりの差がありますが、日本人学校を含むインターナショナルスクールや私立学校に比べて、コンセルタードは比較的通いやすい授業料で公立学校よりも良い教育環境を受けれます。

最初は言葉も分からない環境に飛び込む事になるので、安心して預けられる学校を選びましょう。

スペインの学校制度

スペインの学校では、日本とは違う制度が多いので、日本の感覚だけでスペイン留学を考えていると大変な思いをします。

スペインにはスペインならではの制度がありますのでしっかりと把握しておきましょう。

スペインの学校は受験のない一貫教育

スペインでは、幼稚園3歳から高校卒業まで一貫して同じ学校に通う子供が沢山います。

Rose
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3歳から小学校?

0〜3歳が通う幼稚園、3〜6歳が通う幼児学校共に、義務教育ではありませんが、幼児学校の授業は、小学校の建物の中で一緒に行われます。休憩時間などで小学生と交流できたりするのですね。

年齢スペイン日本
0~3歳幼児園幼児教育(保育園・幼稚園)
3~6歳幼児学校
6~7歳小学校(1年~6年生)小学校(1年~6年生)
7~8歳
8~9歳
9~10歳
10~11歳
11~12歳
12~13歳中学校(1年~4年生)中学校(1年~3年生)
13~14歳
14~15歳
15~16歳高校(1年~3年生)
16~17歳高校(1年~2年生)
17~18歳

学校の制度は、幼稚学校(3年)・小学校(6年)・中学校(4年)・高校(2年)となります。

入学式や受験が無いところや、中学校が4年、高校が2年ってところが日本とは違いますね。幼稚部から通う理由の多の理由は、希望する小学校への入学を確実にする為の様です。

学期の始まりは何月?

学期の始まりは、日本では4月から新学期のですが、スペインでは9月が新学期になります。

2ヶ月半(6月下旬から9月初旬まで)の長い夏休みの後で新たな新学期が始まるのがスペインと日本とでの大きな違いになります。

日本の小学校を卒業してからすぐスペインへ留学する場合は、3月や4月はスペインではまだ学期の途中になります。

 

また、3学期制なのは日本と同じです。

その他に、イースター(4月)、夏休み、クリスマスがバケーションの時期になります。

余談ですが、スペインのサッカーチームも学校と同じように6月下旬から9月初旬まではオフシーズンで、9月からがシーズンスタートとなり、この9月のスタート時期までに各チームは選手の獲得へ向けたトライアウト等が行われます!

Rose
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動き出しが早いチームだと、3月~5月頃までに来シーズンの選手を決めちゃうそうです。

学年の分け方やスペインの義務教育期間は?

日本では、4月〜3月生まれで学年を分けますが、スペインでは、1月〜12月生まれで学年を分けます。西暦通りなので分かりやすいかもしれませんね。

サッカーも同じで年代(1月~12月)で区切り、各カテゴリーに分けられます。

日本では何かと不利になりがちな早生まれですが、スペインのサッカー環境は早生まれのほうが有利だったりします。

 

また、スペインの義務教育期間は6歳から15歳までなので、日本の中学校卒業までと同じになります。

親の送迎が絶対?給食は?

スペインでは一部の学校ではスクールバスがあったりますが、日本の学校のように子供だけでの集団登校や、登校班のようなシステムはありません。

その為、スペインの学校に通う事になれば保護者が絶対に送り迎えをしなくてはいけません。一般的には中学生くらいの年齢までは送り迎えをしています。

その他にも日本の学校制度と違うのが、給食事情です。スペインでは学校で食べて行く子と、一旦家に帰り、食べてから再び学校へ戻る子とに分かれます。

スペインの学校は大体9時から14時頃までが午前授業、15時半頃から16時半頃が午後の授業となるので、その間に学校と家を往復してお昼ご飯を食べる必要があります。

もちろんですが、お昼ご飯を食べに一旦家へ帰る子は、その時も親が迎えに来て、昼食後にまた学校へ送って行かなければなりません。

Rose
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親は、1日に家から学校を3往復もする事になりそう。それが普通だなんて日本とは全然違う感覚。

給食は選択制で、週に1回や毎日食べるなど選択肢がありますので、お迎えが出来ない時だけ給食を利用するなど、都合に合わせて利用できます。

ただ、公立学校やコンセルタードなどでは1日あたり€5(約630円)〜€7(約890円)位の給食費がかかります。日本の学校給食から比べるとかなり割高です。

スペインの給食費は毎日食べると学費以上の出費になりますので、よく考えて利用しましょう。

日本ではありえない留年制度がある

日本の学校と一番違う制度は、スペインは義務教育期間であっても留年する事があります。

日本人からしてみたら、周りの子よりどんなに学力が追い付いてなくても日本では義務教育期間中の留年はありませんが、スペインでは留年制度が当然のようにあります。

日本からスペインに留学をしてもスペイン語に慣れないうちは留年するのは覚悟しておいた方がいいかもしれません。

ただ、スペインの学校ではごく普通の事で、スペイン人ですら留年するので落ち込まないように。

まとめ

日本の学校と比べると、感覚が違う部分も多々あります。留学にはお金や労力もそれなり必要になりますが、それでもスペインでしっかりと学べる環境や子供が楽しく通う事のできる学校がきっとあるはずです。

スペインの学校制度を事前によく理解して、条件にあった学校を見つけていきましょう。

それではまた! Hasta pronto〜

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